法律・ビジネス系資格

【社会保険労務士】の勉強はいつから始めるべき?タイプ別の開始時期と逆算スケジュール

結論:社会保険労務士の勉強を始めるべき時期は「あなたのタイプ」で変わる

社会保険労務士試験の勉強開始時期は、あなたの学習環境と利用できる時間で大きく変わります。全国社会保険労務士会連合会試験センターによると、合格率は約6%と難易度が高い試験です。

タイプ推奨開始時期1日の目安時間理由
初学者・独学試験12ヶ月前〜2〜3時間800〜1,000時間の学習が必要。労働基準法・雇用保険法・健康保険法・年金など広範囲の科目を基礎から習得するため
関連知識あり・独学試験8ヶ月前〜2〜3時間500〜700時間の学習が目安。人事労務経験者は既存知識を活用できるが、法律の細部や年金制度は新規学習が必要
初学者・通信講座利用試験8ヶ月前〜1〜2時間560〜700時間(3割減)で合格を狙える。カリキュラムに沿った効率学習と質問サポートで無駄を削減できるため
短期集中試験1〜2ヶ月前4〜5時間以上過去問に絞った学習で各科目の基準点クリアを目指す。満点ではなく総得点65%以上の合格ラインを狙う戦略

▶ 各タイプの詳しい勉強時間は社会保険労務士の勉強時間 目安で解説しています。

あなたはどのタイプ?3つの質問で開始時期を判定

以下の質問に答えると、あなたに最適な勉強開始時期が分かります。

  • Q1:社会保険労務士の関連業務経験はありますか?(はい/いいえ)
    人事労務・給与計算・社会保険手続きの実務経験がある場合は「はい」
  • Q2:1日に確保できる勉強時間は?(30分以下/1時間程度/2時間以上)
    平日の平均時間で判断してください
  • Q3:通信講座を利用する予定ですか?(はい/いいえ)
    アガルートなどの体系的なカリキュラムを使うかどうか
関連経験1日の時間講座利用必要時間推奨開始時期
なし30分以下いいえ約1,000時間試験18ヶ月前〜(5〜6時間/週)
なし1時間程度いいえ約900時間試験12ヶ月前〜(25時間/月)
なし2時間以上いいえ約800時間試験7ヶ月前〜(115時間/月)
なし1時間程度はい約630時間試験9ヶ月前〜(70時間/月)
なし2時間以上はい約560時間試験5ヶ月前〜(112時間/月)
あり30分以下いいえ約700時間試験12ヶ月前〜(4時間/週)
あり1時間程度いいえ約600時間試験8ヶ月前〜(75時間/月)
あり2時間以上いいえ約500時間試験5ヶ月前〜(100時間/月)
あり1時間程度はい約420時間試験6ヶ月前〜(70時間/月)
あり2時間以上はい約350時間試験3ヶ月前〜(117時間/月)

あなたは1日何時間確保できますか?現実的な時間で計算することが、挫折しない計画の第一歩です。

試験日から逆算!月別やることスケジュール

社会保険労務士試験は毎年8月下旬に実施されます(全国社会保険労務士会連合会試験センター公式サイトで要確認)。ここでは試験日を起点に、3つのプランを紹介します。

12ヶ月プラン(余裕型)— 初学者・1日1時間程度

働きながら無理なく合格を目指すプランです。1日1〜2時間の学習で約900時間を確保します。

期間学習内容達成目標
第1〜8週
(試験12〜10ヶ月前)
労働基準法・労働安全衛生法のテキスト精読。基本用語と法律の構造を理解。1周目は完璧を目指さず全体像をつかむ労働基準法の全条文の概要を把握。過去問を見て出題傾向を確認できる状態
第9〜20週
(試験9〜6ヶ月前)
労災保険法・雇用保険法・健康保険法のテキスト学習。並行して労働基準法の過去問を開始。間違えた問題はテキストに戻る労働関係科目の基礎知識が定着。選択式・択一式の過去問で各科目40%以上正答できる
第21〜40週
(試験5〜2ヶ月前)
国民年金法・厚生年金保険法のテキスト学習と全科目の過去問演習。年金科目は計算問題を重点的に。一般常識科目は直近の統計データを暗記全科目を一巡。過去問正答率60%以上。各科目の頻出論点を整理したノート完成
第41〜52週
(試験1ヶ月前〜当日)
過去問5年分を3周以上。選択式は横断整理(数字・用語の穴埋め対策)。模試を2回以上受験し、時間配分と弱点科目を確認過去問正答率80%以上。模試で総得点65%以上かつ各科目で基準点をクリア

6ヶ月プラン(標準型)— 初学者・1日2時間以上

まとまった学習時間を確保できる方向けのプランです。1日2〜3時間で約800時間を目指します。

期間学習内容達成目標
第1〜4週
(試験6〜5ヶ月前)
労働基準法・労働安全衛生法・労災保険法のテキストを2周。重要条文に付箋を貼り、繰り返し確認できる体制を作る労働関係3科目の全体像を把握。法律の趣旨と主要な数字(休業補償率など)を暗記
第5〜12週
(試験5〜3ヶ月前)
雇用保険法・健康保険法・国民年金法のテキスト学習。並行して労働関係科目の過去問を開始。1問ごとに解説を精読し理解を深める社会保険科目の基礎が固まる。労働関係科目の過去問正答率50%以上
第13〜20週
(試験2ヶ月前〜1ヶ月前)
厚生年金保険法と一般常識科目のテキスト学習。全科目の過去問を1周。選択式対策として横断整理ノートを作成(法改正・数字・類似制度の比較)全科目の学習が完了。過去問正答率60%以上。弱点科目を2つ以内に絞り込む
第21〜26週
(試験1ヶ月前〜当日)
過去問3年分を3周以上と模試2回。弱点科目は朝の時間に集中学習。試験1週間前は新しい問題に手を出さず、復習のみ過去問正答率75%以上。模試で各科目基準点クリア+総得点65%以上達成

▶ 各プランの詳しい勉強時間配分は社会保険労務士の勉強時間 目安も参考にしてください。

3ヶ月プラン(短期集中型)— 経験者 or 通信講座利用

人事労務経験者または通信講座で効率学習する方向けです。1日3〜4時間で約500〜700時間を確保します。

期間学習内容達成目標
第1〜4週
(試験3ヶ月前)
全科目のテキストを速習。既に知っている分野は軽く流し、法律の条文番号・数字・改正点に集中。通信講座の場合は1.5倍速で講義視聴全科目の重要論点リストを作成。実務経験がない科目(年金など)の基礎を固める
第5〜10週
(試験2ヶ月前〜1ヶ月前)
過去問5年分を2周。択一式は1問5分以内で解く訓練。選択式は穴埋め対策として、数字・用語の暗記カードを作成し通勤時間に反復過去問正答率70%以上。選択式の頻出穴埋めワード100個を暗記
第11〜13週
(試験1ヶ月前〜当日)
模試2回と過去問の総復習。各科目の基準点ギリギリの問題を重点的に復習し、足切りを回避する戦略。試験3日前からは体調管理優先模試で総得点65%以上。選択式・択一式ともに全科目で基準点+1点以上の余裕を確保

多くの人が見落とす「勉強以外」の準備スケジュール

試験勉強だけに集中して、申し込みや証明書の準備を忘れる人が毎年います。以下の手続きを必ずスケジュールに組み込んでください。

受験申請書の入手と提出(試験2ヶ月前〜2週間前)

社会保険労務士試験の受験申込は、郵送またはインターネットで行います。全国社会保険労務士会連合会試験センターの公式サイトから手続き可能です。

  • 郵送の場合:受験申込書は全国社会保険労務士会連合会試験センター、都道府県社会保険労務士会、主要書店で入手可能(4月中旬〜5月下旬、年により異なるため要確認)
  • インターネット申込:試験センターの公式サイトから電子申請が可能(郵送より締切が数日遅い場合あり)
  • 申込締切:例年5月下旬(試験日の約3ヶ月前)。消印有効のため余裕を持って準備すること
  • 受験手数料:15,000円(2024年度、変更の可能性あり、公式サイトで要確認)

申し込み書類の不備や写真の規格違反で受理されないケースがあります。郵送の場合は締切の1週間前までに投函することを推奨します。

受験資格の確認(申込前に必須)

社会保険労務士試験には受験資格の制限があります。以下のいずれかに該当する必要があります。

  • 学歴:大学・短大・高専卒業者、または大学で62単位以上修得した者
  • 実務経験:社会保険労務士・弁護士の補助事務に3年以上従事、または国・地方公共団体の公務員として行政事務に3年以上従事
  • 厚生労働大臣が認めた国家試験合格者:行政書士、司法書士などの有資格者

該当するかどうか不明な場合は、試験センターに問い合わせるか、公式サイトの「受験資格チェック」を利用してください。学歴で受験する場合、卒業証明書のコピーが必要になるため、母校に早めに請求しましょう(発行に1〜2週間かかる場合あり)。

実務経験で受験する場合は、勤務先の人事部に「実務経験証明書」の作成を依頼する必要があります。証明書の発行に1〜2週間かかるため、試験の2〜3ヶ月前には上司や人事担当者に相談を開始してください。

試験会場の確認と当日の段取り

社会保険労務士試験は全国主要都市で実施されます(都道府県ごとの会場は受験票で通知)。試験センターによると、全国19都道府県で実施されています(公式サイトで最新情報を要確認)。

  • 会場通知:受験票は試験日の約2週間前に郵送で届く
  • 会場確認:受験票が届いたら即日、会場までの経路・所要時間・最寄駅を確認
  • 当日の持ち物:受験票、写真付き身分証明書、HB鉛筆(シャープペンシル可)、消しゴム、腕時計(スマホ不可)
  • 試験時間:午前(選択式)80分、午後(択一式)210分の長丁場。昼食・飲み物を準備

試験会場は大学のキャンパスが多く、複数の建物があります。試験1週間前に一度下見に行くと、当日迷わず余裕を持って着席できます。

「もう間に合わないかも…」遅れた場合のリカバリー法

試験日をずらすという選択肢

社会保険労務士試験は年1回(毎年8月下旬)のみ実施されます。全国社会保険労務士会連合会試験センターによると、次回試験は約1年後になります。

勉強開始が遅れて準備不足のまま受験すると、不合格になるだけでなく「間違った知識」が定着するリスクがあります。現時点で過去問正答率が50%未満、または全科目の学習が終わっていない場合は、次回試験に照準を合わせて計画を立て直すことを推奨します。

1年の猶予があれば、働きながらでも1日1時間の学習で十分に合格ラインに到達できます。焦って不完全な状態で受験するより、確実に合格できる準備を整えましょう。

通信講座で最短ルートを取る

試験まで3〜6ヶ月しかない場合、独学よりも通信講座の利用が現実的です。アガルートなどの講座は、合格に必要な範囲だけを効率的に学べるカリキュラムが組まれています。

 
独学
おすすめ通信講座
必要な勉強時間
800〜1,000
時間
560〜700
時間
推奨開始時期
 

試験12ヶ月前〜

 

試験8ヶ月前〜でもOK

学習管理
 

自己管理

 

カリキュラムあり

質問サポート
 

なし

 

オンラインで可

合格特典
 

なし

全額返金あり(条件あり)

独学
800〜1,000
時間
推奨開始時期
 

試験12ヶ月前〜

学習管理
 

自己管理

合格特典
 

なし

テキスト代のみで始められる
通信講座(アガルート)おすすめ
560〜700
時間
推奨開始時期
 

試験8ヶ月前〜でOK

学習管理
 

カリキュラムあり

合格特典
 

全額返金あり

合格で受講料が全額返金(条件あり)

※ 通信講座の情報はアガルートを参考に記載しています。

通信講座の最大のメリットは「何を・どの順番で・どこまで勉強すればよいか」が明確になることです。独学で陥りがちな「テキストを読んだだけで分かった気になる」「過去問を解かずに本番を迎える」といった失敗を防げます。

また、合格者全額返金制度(アガルートの場合、合格体験記の提出などが条件)を利用すれば、実質的に無料で合格を目指せます。

過去問だけに絞る「65点合格」戦略

社会保険労務士試験の合格基準は、各科目で選択式・択一式ともに基準点以上かつ総得点65%以上です。満点を目指す必要はありません。

合格基準の内訳は以下の通りです:

  • 選択式:各科目5点満点中3点以上(一部科目で救済措置あり)かつ総得点40点中26点以上(65%)
  • 択一式:各科目10点満点中4点以上(一部科目で救済措置あり)かつ総得点70点中46点以上(約65.7%)

直前期に効果的な戦略は以下の通りです:

  1. 頻出科目に時間配分を集中:労働基準法・労災保険法・雇用保険法・健康保険法・厚生年金保険法の5科目で全体の7割以上を占める。一般常識科目は最低限の対策に留める
  2. 選択式対策を優先:選択式は1問のミスが致命的(各科目5点満点)。数字・用語の穴埋め対策として、過去問で出題された数字(保険料率・給付率・期間など)を暗記カードで反復
  3. 択一式は過去問の類似問題を狙う:過去問5年分を3周以上解き、出題パターンを体に染み込ませる。新しい論点に手を出すより、頻出論点の正答率を100%にする方が合格に近づく
  4. 足切り科目を作らない:総得点が高くても、1科目でも基準点未満があると不合格。苦手科目も最低限の基準点(選択式3点、択一式4点)は確保する

試験1ヶ月前からは新しいテキストや問題集に手を出さず、過去問と模試の復習だけに集中してください。繰り返し解いた問題が本番で類似形式で出題されることが、社労士試験の特徴です。

まとめ

社会保険労務士試験の勉強開始時期は、初学者・独学の場合は試験12ヶ月前が推奨です。通信講座を利用すれば8ヶ月前からでも合格を狙えます。合格率約6%の難関試験ですが、過去問演習と各科目の基準点クリアを重視すれば、働きながらでも合格可能です。試験日を先に決めて逆算し、今日から計画を立てましょう。

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