行政書士の合格率は?最新データをまず確認
行政書士試験の合格率は約10〜15%で推移しています。一般財団法人行政書士試験研究センター(公式サイト)の発表データによると、直近年度においても合格率は10%台前半が中心です。
この合格率は、宅地建物取引士(合格率約15〜17%)とほぼ同水準、司法書士(合格率約4〜5%)よりは高く、FP2級(合格率約40〜50%)よりは大幅に低い位置にあります。国家資格の中では「難関」に分類される水準と言えます。
この数字、あなたはどう感じますか?
行政書士合格率の年度別推移
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和5年度(2023年) | 46,991人 | 6,571人 | 13.98% |
| 令和4年度(2022年) | 47,850人 | 5,802人 | 12.13% |
| 令和3年度(2021年) | 47,870人 | 5,353人 | 11.18% |
| 令和2年度(2020年) | 41,681人 | 4,470人 | 10.72% |
| 令和元年度(2019年) | 39,821人 | 4,571人 | 11.48% |
| 平成30年度(2018年) | 39,105人 | 4,968人 | 12.70% |
| 平成29年度(2017年) | 40,449人 | 6,360人 | 15.72% |
| 平成28年度(2016年) | 41,053人 | 4,084人 | 9.95% |
| 平成27年度(2015年) | 44,366人 | 5,820人 | 13.12% |
| 平成26年度(2014年) | 48,869人 | 4,043人 | 8.27% |
出典:一般財団法人行政書士試験研究センター(https://gyosei-shiken.or.jp/)
13.98%
12.13%
11.18%
10.72%
11.48%
12.70%
15.72%
9.95%
13.12%
8.27%
※ 上記データは公式発表をもとに作成。最新情報は公式サイトをご確認ください。
合格率が変動する要因:難化・易化の背景
問題難易度の調整による影響
行政書士試験では、年度によって問題の難易度が調整されます。平成26年度(2014年)は合格率8.27%と極端に低く、この年は記述式問題が特に難化したと受験者から報告されています。一方、平成29年度(2017年)は15.72%と近年では高水準でした。この年は一般知識の出題が比較的平易で、基本問題が多かったとされています。
受験者層の変化
令和2年度(2020年)以降、コロナ禍を契機に資格取得ニーズが高まり、受験者数が増加傾向にあります。しかし受験者増には初学者や記念受験者も含まれるため、合格率が相対的に低下する要因となっています。令和5年度(2023年)は46,991人が受験し、合格者数は6,571人で13.98%と前年より改善しましたが、これは受験者の準備水準が上がったことも一因です。
近年の傾向
直近5年間(2019〜2023年)の合格率は10.72〜13.98%の範囲で推移しており、10%台前半で安定しています。試験制度そのものに大きな変更はなく、今後も同水準が続く見込みです。ただし行政手続のデジタル化に伴い、行政法分野での新しい論点が出題される可能性が高まっています。
行政書士の難易度ランク:合格率から見えること
難易度:難関
合格率10〜15%という数字は、国家資格の中では明確に「難関」に位置します。同じ法律系資格では、司法書士(合格率約4〜5%)や社会保険労務士(合格率約6〜7%)よりは高いものの、宅地建物取引士(合格率約15〜17%)と同等か若干低い水準です。ビジネス系資格では、中小企業診断士(1次試験合格率約30〜40%、2次試験約18〜20%)と比較すると、一発合格のハードルはやや高めと言えます。
合格率が10%台に留まる理由は、試験範囲の広さと合格基準の厳格さにあります。行政書士試験は憲法・民法・行政法・商法・一般知識と5分野にまたがり、かつ「法令科目122点以上・一般知識24点以上かつ総合180点以上」という足切り制度があるため、苦手科目を作れません。記述式問題も配点が高く(60点/300点満点)、部分点を積み重ねる訓練が必要です。単に暗記するだけでは合格できず、法的思考力と文章構成力が問われる点が難易度を押し上げています。
合格率を踏まえた合格戦略:何をすべきか
合格率約10〜15%という数字から逆算すると、合格に必要な勉強時間は500〜800時間が目安です。法律初学者であれば800〜1,000時間、法学部出身者や他の法律系資格保有者であれば500〜600時間程度が現実的なラインとなります。1日2時間の学習で約1年、1日3時間なら約8か月の学習期間を見込む必要があります。
▶ 具体的な勉強時間の目安は行政書士の勉強時間 目安で詳しく解説しています。
独学と通信講座の選択については、合格率の観点から見ると通信講座の利用が有利です。独学者の合格率は公式統計がありませんが、通信講座利用者の合格率は平均を上回る傾向にあります。特に法律初学者の場合、民法や行政法の体系的理解には講師の解説が不可欠で、独学では理解に時間がかかり挫折リスクが高まります。
合格率が10%台という数字は、「10人に1〜2人しか受からない」ことを意味します。この狭き門を突破するには、効率的なカリキュラムと質の高い教材、そして疑問点をすぐに解消できる環境が重要です。通信講座は過去問分析に基づいた頻出論点の絞り込み、記述式対策の添削指導、法改正情報の迅速な提供など、独学では得にくいメリットを提供します。合格率が低い試験ほど、プロの指導による学習効率の向上が合否を分ける要因となります。
まとめ:行政書士の合格率と今後の対策
行政書士試験の合格率は約10〜15%で推移しており、直近5年間は10%台前半で安定しています。今後も同水準が続く見込みですが、デジタル化など新しい法分野の出題増加が予想されます。合格率が示すとおり決して易しい試験ではありませんが、体系的な学習計画と適切な教材選びで十分に合格可能です。早めに対策を始めることが合格への近道です。
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