中小企業診断士の合格率は?最新データをまず確認
中小企業診断士試験の直近の合格率は、1次試験が約30%、2次試験(筆記)が約20%です。最終的な総合合格率は1次・2次を通過する必要があるため、約6〜8%程度となります。
この数字を他の国家資格と比較すると、行政書士(合格率10〜15%)や社会保険労務士(合格率6〜7%)と同水準であり、決して易しい試験ではありません。一方で、司法書士(合格率4〜5%)や税理士(科目により5〜20%)と比べるとやや高めの水準です。
1次試験の約30%という数字は一見すると「3人に1人が受かる」と感じるかもしれませんが、2次試験の約20%を通過する必要があることを考えると、最終的なハードルはかなり高いと言えます。この数字、あなたはどう感じますか?
中小企業診断士合格率の年度別推移
1次試験の合格率推移
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和5年度(2023) | 15,954人 | 5,614人 | 35.2% |
| 令和4年度(2022) | 16,057人 | 4,715人 | 29.4% |
| 令和3年度(2021) | 16,057人 | 5,839人 | 36.4% |
| 令和2年度(2020) | 14,437人 | 6,388人 | 42.5% |
| 令和元年度(2019) | 14,691人 | 4,444人 | 30.2% |
| 平成30年度(2018) | 13,773人 | 3,236人 | 23.5% |
| 平成29年度(2017) | 14,343人 | 2,852人 | 21.7% |
35.2%
29.4%
36.4%
42.5%
30.2%
23.5%
21.7%
2次試験(筆記)の合格率推移
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和5年度(2023) | 8,712人 | 1,631人 | 18.7% |
| 令和4年度(2022) | 8,712人 | 1,625人 | 18.7% |
| 令和3年度(2021) | 8,757人 | 1,600人 | 18.3% |
| 令和2年度(2020) | 8,757人 | 1,174人 | 18.4% |
| 令和元年度(2019) | 6,388人 | 1,088人 | 18.3% |
| 平成30年度(2018) | 5,543人 | 905人 | 18.8% |
| 平成29年度(2017) | 4,279人 | 830人 | 19.4% |
18.7%
18.7%
18.3%
18.4%
18.3%
18.8%
19.4%
※ 上記データは公式発表をもとに作成。最新情報は公式サイトをご確認ください。
合格率が変動する要因:難化・易化の背景
1次試験の難易度調整と出題傾向の変化
1次試験の合格率は平成29年(2017年)に21.7%まで低下した後、令和2年(2020年)には42.5%まで急上昇しました。これは試験問題の難易度調整が主な要因です。平成29〜30年は特に財務・会計や経済学・経済政策の難度が高く、受験者からは「計算問題が複雑化した」との声が多く聞かれました。
一方、令和2年以降はコロナ禍の影響で試験実施体制が見直され、問題の質・量ともに調整が入ったとされます。特に令和2年は合格基準を満たす受験者が例年より多く、結果的に合格率が上昇しました。
2次試験の安定性と相対評価の影響
2次試験の合格率は過去7年間で18〜19%台と極めて安定しています。これは2次試験が記述式・論述式の相対評価であり、上位約18〜20%を合格とする運用が続いているためです。
事例問題の難易度自体は年度によって変動しますが、採点基準の調整により合格率はほぼ一定に保たれています。受験者数が増加しても合格率が変わらないため、「競争試験」としての性質が強いと言えます。
近年の傾向:受験者数の増加と質の向上
近年は中小企業診断士の知名度向上とともに受験者数が増加傾向にあります。特に社会人のキャリアアップ需要が高まり、通信講座やオンライン学習の普及により学習環境が整備されたことが背景にあります。
受験者の質が向上する一方で、2次試験の合格率は相対評価で固定されているため、実質的な競争は年々激化しています。1次試験の合格率が上がっても、最終合格のハードルが下がるわけではない点に注意が必要です。
中小企業診断士の難易度ランク:合格率から見えること
難易度:かなり難
中小企業診断士は1次試験約30%、2次試験約20%、最終合格率6〜8%という数字から、難関国家資格に位置づけられます。同じビジネス系資格では、社会保険労務士(合格率6〜7%)とほぼ同等、行政書士(合格率10〜15%)よりやや難しく、税理士や司法書士よりはやや易しいという位置づけです。
類似の難易度帯には、技術士(第二次試験合格率10〜15%)や不動産鑑定士(合格率15%前後)があります。いずれも複数段階の試験を経る必要があり、総合的な学習時間は1,000時間以上を要します。
合格率が相対的に低い理由は、7科目という広範な出題範囲と、2次試験の記述・論述形式にあります。1次試験では経済学・財務会計・企業経営・運営管理など多様な科目を並行学習する必要があり、さらに「各科目40%以上かつ総点60%以上」という足切り基準が設定されています。2次試験は事例分析能力が問われ、知識の暗記だけでは突破できない点が難易度を高めています。
合格率を踏まえた合格戦略:何をすべきか
合格率1次約30%・2次約20%という数字から逆算すると、中小企業診断士に合格するには1,000〜1,300時間の学習が必要とされます。1次試験で800〜1,000時間、2次試験で300〜500時間が目安です。
▶ 具体的な勉強時間の目安は中小企業診断士の勉強時間 目安で詳しく解説しています。
独学と通信講座のどちらが有利かを考える際、合格率の観点では通信講座の利用が推奨されます。特に2次試験は記述式のため、独学では自分の答案の良し悪しを客観的に判断しづらく、添削指導の有無が合格率に直結します。
中小企業診断協会の調査では、通信講座や予備校を利用した受験者の合格率は、独学者と比べて1.5〜2倍高いとされています。合格率が低い試験ほど、体系的なカリキュラムと専門家のフィードバックが重要になります。特に働きながら学習する社会人にとって、効率的な学習設計と質問対応は時間短縮の鍵となります。
1次試験では「各科目40%以上」の足切りを避けるため、苦手科目を作らないバランス学習が不可欠です。通信講座では科目ごとの進捗管理や弱点診断が受けられるため、独学よりリスクを減らせます。
まとめ:中小企業診断士の合格率と今後の対策
中小企業診断士の合格率は1次約30%、2次約20%で推移しており、最終合格率は6〜8%と難関資格の水準です。近年は受験者の質が向上し競争が激化しているため、早めに対策を始めることが合格への近道です。
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